月曜の午前9時
かつてであれば、月曜の午前9時なんてとても気の重い時間だった。
だいたい日曜の夜は夜更かししてしまって、いつもかなり体はつらい。
割り当てられた作業の進捗をまとめ、
計画通りに進んでいないものについてはその言い訳を考える。
やらなきゃいけないことについては、適当な見通しを考える。
そこに居る理由は、ただ、ずっとまえから給料をもらえることになっているからで
なにか自分なりの日々の思いがあるわけではない。
その給料にしたところで、苦痛の対価のわりには安かったかな。
なにかの最初の日、月曜、1日....
これまでのもっともらしい言い訳と、これからの見せかけの計画が
ねむい頭の上をとびかう。
「一体誰が真剣なんだろう」っておもったことがある。
余裕が無いからなのだろう。馬鹿げた言い訳、馬鹿げた目標が
目白押しだったな。
「どうでもいいです。面倒くさいことになんなけりゃね。」
といつも思ったんだけど、
大概面倒なことになってたな。
誠意がそこにあるとき、面倒なできごとも腰を上げる力になるのだが
そうでないときは、寝たふりをする動機になる。
寝たふりをするにも疲れたわたしは、会社を辞めた。
もう、その空間にいることすら嫌になってしまって。