大成功とはいかないまでも、まぁ、ほどほどには大丈夫だよ
思った通りの大成功、文句無しの結果なんて、
嘘っぽくて考える気もしないけど、その反対も似たようなもの。
人は1つや2つの失敗で取り返しがつかなくなることなんて、あまりない。
それにそもそも、なにが本当の成功で、本当の失敗かなんて案外わかんない。
一番たちが悪いのは、予想外の大成功のように見える構造的な失敗で、
これは気づくのにも立ち直るのにも時間がかかる。
なにせ成功にみえるんだから、手が打てない。
隠れマザコンの大金持ちと結婚したような場合かな。
どうなるか。わかんないなりに考えちゃう気持ちはわかる。
どんなことになるかわかんないけど、とにかく嫌な結果になったらどうしよう
なんて、よく思っちゃうこと。
でも、想像した最悪だって、なかなか起こらないのに、
想像以上の最悪なんて、どの位起こりうるだろうか。
最悪なことが起こったとしても、打ちのめされるのは、
実は、自分のつまんない自尊心とか、自意識とかそういったもので、
よーく見ていると、なくてもいいこだわりみたいなものだったりする。
大丈夫。たいていのことが起こっても、君の体も頭もちゃんと機能するし、
何かに動揺したとしても、必ず落ち着くことができる。
難しいのは「起こったことに耐えられない」という心の問題。
その心はとても大事で、感じることはとても必要なことで、
自分の痛みに正直に反応できるということも必要なことだ。
でもまぁ、正直で、敏感であるということと、ひ弱であることは違う。
風も吹かないのに倒れる葦は、ちょっと問題なんだ。
でもそんな倒れるのが好きな葦も、ちゃんと強さをもっている。
ただ、それが眠っているだけ。
それが目覚めるのを慌てずゆっくり待っていればよいよ。