ゆるり

まあどうせなら、たのしいことをかんがえよかな

かつてはサラリーマンだったんだよ

17年もいたんだけど、早く辞めればよかったな。鬱病にも2回なったし。人間関係のことはこの際いいや。人のせいなんてことを言っても始まらない。

長いこと居た結果得た気づきの一つは、思うに、サラリーマンに向いている人というのは確かに居る。「向かない人」ではなくて「向いている人」が確かにいる。シンプルだけど退屈な人という感じかな。

たとえば実際にいたこんな人だ。

その人は、うまいコーヒーが飲みたいと思い、ちょっとしゃれたドリッパーを買ったそうだ。わたしは豆もさぞ高いものを使って、ひとときの贅沢モードに入るのだろうとばっかり思っていた。ところが、彼は「いっちばん安い豆をこぉてきて」とニコニコでいう。3回確認したが、やはり豆は一番安いものを使うそうだ。単に金銭的な観点から。

言いたいのは、「何のためにやっているのかわからなくても、とりあえずそのことを疑問を持たずにやれる」人がサラリーマンに向いているんじゃないかということ。

行動と思考が切り離せる、業務と信条をリンクさせない。これは被雇用者としてはかなり安全性の高い属性だ。

わたしは、その人がなぜこの会社に居たのかわからなかった。でもそんなことは彼にとって愚問の極みだろうな。理由なんてなくても、面白くなくても、給料もらえるもの。