ゆるり

まあどうせなら、たのしいことをかんがえよかな

心優しい人へ

心優しい人へ

 

わけも無く「元気?」と尋ねてくれたり

別れ際に手作りのお菓子をくれたり

毎日一日の終わりにメールをくれたり

どうもありがとう

 

何の得にもならないのに、

さて、あなたは何故

わたしに時間を割いてくれるのだろう

ただ寂しいからだろうか

手持ち無沙汰だからだろうか

 

もし自分が寂しくても、私は人に優しさを注げない

手持ち無沙汰であれば、独り遊びをする

わたしは人間や共感がにがて

 

紫陽花の花をしってる?

1つ1つの花の真ん中に、とても小さな花が咲いているの

すごいでしょ?

 

そんなたわいのないことを伝えても

それは「つまらぬこと」と捨て置かれることがない

紫陽花なんかのことではなく

わたしが本当は何を言いたかったかったのか、

察しようとしてくれる

そんなめんどうなことをやってくれて

なんというか、ありがとう

 

言葉すら漏らせず、

雨の中に、ただ呆と立っているような時

こぶしを握り、

冷たい目つきをしているさなか

 

わたしがそんな風にしていても

なぜ、あなたは心を向けてくれるのだろうか

健やかな心ではないわたしなんかが、

あなたの優しさにふれてしまっていいのだろうか