むかしは、いろいろな些細なことがすごいと思ったの
昔、ソフトウエアの会社に勤めてた。
そこではバーチャルリアリティだの、顔認識だの、いろんなサイバーなことをやっていた。一時期ほどではないにせよ、割と面白いことができるなー、すげーと当時は思った。
当時はね。
得意になって、そいつをネタに提案書を書いたり、商品企画を考えたりしたんだけど、今思うと、それってなんだったんだろうとおもう。
それを見せられた側が「面白いねー」とはいうけど、それでおしまいだった理由はよくわかる。
技術ってそんなもんかな。
熱中していると、目新しい物はどんな些細な物でも、用途がわからなくても、凄く価値のある物の様に見える。そうでないと研究者とかはやってらんないかもしれない。
でも、ようするに、要らないんだな。そんなもの。少なくとも生活には要らない。大半のものはちょっと面白いオモチャにすぎないようにおもう。
歳をとったか。新技術とかソリューションとか聞くと、「また、またぁ(笑)」と意地悪な笑いがわいてきてしまう。