ゆるり

まあどうせなら、たのしいことをかんがえよかな

歌姫さん

彼女は朗々と歌う。

私はぼんやりと彼女が歌う姿や、その合間に話すことを聞いたりする。

私は観客なのかもしれない。

歌い、語っている彼女を見ていつも思うのは、

「演技」「自己愛」「注目への渇望」の3つだ。

すれ違うときの強い香水に、私はその強さ以上の頭痛がする。

彼女は「わたしはここにいるの。みてみて。」と

誰に対しても言いたいのかもしれない。

美しく、頭もよく、同時にどこか悲しげな人だ。