ゆるり

まあどうせなら、たのしいことをかんがえよかな

つくば市

昔、まだ整備中のつくば市あたりに出かけた事がある。とても人工的に整備されようとしているところで、まだ、街が生きている様には思えなかった。

私の中では、街というのは昔からそこにあって、変化していくものという理解だったが、そこでは、何も無いところから作りかけているといった感じだった。

初夏だったのか、日差しは強く、すこし風が吹いていた。

白いコンクリートの土木躯体の「機能以外は配慮していない」という体が、風景以上に荒涼としていた。

生きている前、というのは死んでいる状態なのだろうか。死んでいるというのは、生きていた後のことなのだろうか。あの場所は、まず死が先にきて、形が作られたあとに生が宿るのだろうか、という感じがあった。